2021年3月25日 友人関係は深くあるべきか
現代ビジネス掲載の記事。2010年代後半から2020年代初頭における若者の友人関係の変容について。
今の10代~20代前半は中高時代にすでにスマホを持っていて、それがなかった時代がどんなものだったのかを知らない。人とオンラインでつながっていない状態を想像すること自体が難しくなっていて、こまめに連絡を取っていないと不安を感じる。
これは社会学者石田光規によるインタビュー発言。
多元的な自我(自己)モデルにもとづく選択的な人間関係(友人関係)を生きる若者たちの姿が議論されたのが2000年代の前半から中盤であったと思う。
2010年代に入り、こういった友人関係のあり方が「デフォルト」になっている若者たちにとり、友人関係じたいが「重たいもの」になっているだろうとの指摘だと理解しています。
この選択的な(そしてややもすると「重たい」)友人関係の基盤としてコミュニケーション・メディアのオンライン化、常時接続化があるのだと。